日本画|外山 真起子/Makiko TOYAMA Makonekoの、あのね(116)

外山真起子

変わるってこと

2018/04/24

見慣れた景色が変わっていく。

数年前まで果樹園や倉庫があった。
整地されてその景色はなくなった。

それまで見えなかった小鳥の囀る丘があらわれた。

しばらくして整地された場所に家が一軒、二軒、三軒…と建ち街並みが出来てきた。小鳥の丘は新しい家々でまた見えなくなった。

彼方此方から小さな子供たちの声が聞こえる。
この子たちの思い出になる風景はこの街並みだろう。


記憶の無いくらい子供だった頃、そこは果樹園や倉庫もなく緑の丘だった。

変わるって切なさもあるけれど、そういうことなんだ。

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