日本画|磯貝 洋子/Yoko ISOGAI オヨのぐだぐだ通信(128)

磯貝洋子

脱!?ぐだぐだ

2020/01/08

風邪ひいた。だるい。こんな日はパソコンさわろ。


絵の話。長――いやつしよ。

今は昔、団体公募展に出すのをやめて定期的なグループ展活動を始めた頃"諦めた人"というカテゴリーに入れられた。

昨年末のThreeSTYLES展でのこと、ある人に聞かれた。

"野心"は無いのか?
久々だな~、これ。

"野心"ってなんだろう。

団体公募展に入選してチヤホヤされること?
売れっ子作家になること?
日曜美術館で素晴らしい解説してもらう?

う~ん…その人がいう"野心"がそういうのなら、無いな。


講師をさせて頂いている教室では、企業秘密ってやつ持たない。自分のやり方で良いなら何でも説明する。揉み紙とか箔とかマチエールなど、私自身たいして物知りでもないし。
すると
「ここの教室の絵はバックが良いわよね」とか
「バックだけ教えてほしいわ」
などと言われる。
おかしいじゃん。バック以外出来るならそれぐらい自分で出来るでしょ。失敗が怖くて新しいことなんてできないよ。失敗はすごい勉強だし。

まるでバックのマチエールだけで絵が出来上がっているかの様なお褒め(?)のお言葉。わたしねホントのこと言うとニコニコしながら内心激オコ(`ε´)なのよ。


そう、野心?う~ん 野心?

ありそうで無いもの。触れそうで触れないもの。未知のもの。
…自分の作品を作ることそれは、諦めていない。

団体公募展希望の方や有名人希望の方やいろいろな価値観があっても良いと思うんだけれど、
"良い作品"があってこそだと思うんですが。

自分の絵ってまだまだ理想に遠くて、
ビビビとひらめくとか、天から降ってくるとか、道端に落ちているとか、犬がくわえて持ってくるとか…無いな~。

今年もがんばりがいがあるってことね。

結局、絵の話って前置きだったけれど愚痴じゃないかって?おまけに短いし。

じゃ、改めて短い絵の話。

頑張ってまだ見ぬ自分の作品のために成長します。


それと、わらびの作品の制作過程をつけておきます。
わらびは大好きな山菜で育ててるのです(*^_^*)

蕨 制作

下地作り

まずは揉み紙しまーす

揉み紙出来た

墨にドボーン!
こんな感じになったよ。

骨描き

パネルに紙張って
骨描きしました
細かいなあ…

着色始め

ここで気がついた
順序間違えた

やるしかないか

外隈入れ

せっかくコツコツやったけれど
外隈入れなきゃ
ああ~
骨描き見えないじゃん

葉っぱ塗り

一日中描いても
すこーし
進むだけ
眼鏡+ハズキルーペで
ひたすら描く

全体に色かける

もはや自虐
画面全体の色あわせで
白群を大刷毛で
ドバー

主に使用する筆

面相筆は個性あるから
かなり使い分ける
平筆も好き

堀塗り

いつも堀塗り
(線を残して塗っていく方法)
してるから
面相筆は必需品

描いたり消したり

描いたり
絵の具をかけて馴染ませたりの
くり返し
終わりがあるのか
不安になる…

まとまってきた

全体の様子をみながら
少しずつ

ほぼ完成!

クッキリ
そして
ホンワカ
五月の朝の蕨

反省

ずいぶん大きく描いたつもりだったけれど
そんなんでも無かった
出来上がってきたら実寸に感じた

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