日本画|磯貝 洋子/Yoko ISOGAI オヨのぐだぐだ通信(49)

磯貝洋子

私、間違っていました。

2014/11/19

今、来月の作品展に向けて制作中です。
いつものゴミ生活と打って変わって、神経過敏で眠られず考え事のカオスに、はまります。それで、わかったことがあります。


世の中に沢山の絵があって、沢山の作家がいます。そこには、いろいろな考えもあります。私と似た考え、全く違う考え、、職業とか趣味とか関係なく。


「写真のようで、すばらしい。」

「○○先生と、そっくりに描けた。」「○○先生の絵が正しい。」

「最近の人には、こんな絵がウケるんだよ。」

「○○さんが、褒めてくれた。」「○○さんが、ダメだって言ったから駄目だ。」

「受賞作品だから、素晴らしい。」

などなど、絵の話をしていると、私の価値とは違う考えと出会います。

 私は、世界で唯一のその人が感じられる、作品が好きです。

でも、それは自分の考え。世の中それだけじゃない、リアリズムが好きな人、抽象が好きな人。褒めてもらうのが目的な人。資産価値が重要な人。多数派にいたい人。個性的でいたい人。絵を描いてる自分が好きな人。リビングに似合う絵が欲しい人。
いろいろな生活があって、いろいろな考えがある。

「自分の大切な人が、喜んでくれることが一番です。」

そう、そんな考え方もアリなのかな。それなのに、「作者が感じられる良い作品ですね。」なんて、私の言葉には意味が無いのかも知れない。独りよがりだったんだ…。

 私、間違っていました。
 私がストレスを感じることがあるように、私の言葉を不快に感じている人がいたことでしょう。 そうそう、そうなんだ。
そうそう、人それぞれの自分らしさがあるんだね。 そうそう。  

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