日本画|磯貝 洋子/Yoko ISOGAI オヨのぐだぐだ通信(75)

磯貝洋子

帰化植物って…

2015/07/26

春のことです。教室の作品展に出す絵を考えていました。

そんな時、野原にハルジオンが綺麗に咲いているのに出会いました。
かわいいなぁ~って、思いながら写生してました。
写生しながら、この花の生い立ちは?って気になりだして調べてみました。

北アメリカ原産の越年生または多年生草本。北アメリカ、東アジアの温帯~熱帯に分布する強害草である。…大正時代の1920年ころに帰化し第二次世界大戦前、関東を中心に広がり、戦後、関西に広がった。今は全国に分布する。

う~~ん。強害草…。

ちなみに、よく似た、ヒメジョオンは、

北アメリカ原産で世界中に広く帰化している一年生または二年生草本。…江戸時代末期の1865年ころに観賞用に導入され、ヤナギバヒメギク(柳葉姫菊)などの名で呼ばれた。

なんだかなあ~。キレイ、カワイイって、単純で呑気な気分なくなちゃった。

ナデシコ、ワレモコウ、サギソウ、、、みんな、追い出されちゃったんだ。

がんばれ日本!!

って思っていたら、こんな話が載っていた。

アキノエノコログサ(日本など東アジアに自生)は1930年前後に、中国から食用キビに付随してアメリカに帰化。日本では、問題にならないアキノエノコログサは、アメリカの農耕地でやっかいな雑草となっている。
そのアキノエノコログサが、飼料穀物に混入して、日本へ帰ってきた。海外経験をしたモノは草丈も花房も体つき大きくなるようである。
             (畜産草地研究所 渡辺修氏の話から一部抜粋)

ちょっと、おもしろいけれど、複雑な気分。

ハルジオン

かわいいんだけれど…

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